歴史ある日本文学。貴重な文化である
日本文学書の中でも特に読むべき本をご紹介いたします。

読んでおくべき日本の文豪3

日本文学には豊穣な歴史があります。
ときには物語の力で世論を動かし、多くの人に影響を与え続けるものです。
そして、近代日本における小説家として、あまりにも対象的な2人がいます。
それが、村上春樹と三島由紀夫です。

村上春樹

村上春樹は、毎年のノーベル文学賞で候補にあがるなど、今も親しまれている作家です。
彼の文章は独特でありながら読みやすく、また、読後は誰もが文章が村上春樹のようになってしまうなど、たいへん影響力の大きいものです。
にもかかわらず、物語は難解で、読者をしばしば立ち止まらせるものです。
そのギャップも、多くのファンを惹きつける要因となっています。
その代表作としてあげられるのは、5作目の長編小説となるノルウェイの森です。
これは、タイトルと同じ名前の曲を聴いたことで、学生時代のことを回想することから始まります。
主人公は、政治闘争が華やかな時代に、多くの恋愛を経験し、同時に死と別離を繰り返します。
村上自身が100パーセントの恋愛小説と銘打った本作は、発表されるや大評判となりました。
そして現在も世界じゅうで愛読され、日本だけでも1000万部以上を刷る大ベストセラーとなったのです。
そして、こうしたヒットにあぐらをかくことなく、長らく第一線の作家として活躍しています。
2009からは全3冊となる1Q84を発表し、すべてミリオンセラーを記録しています。

三島由紀夫

ジャスを愛し、悠々と創作を続ける村上に対し、昭和の時代を鮮烈に駆け抜けた作家がいました。
彼もまた一時代を築いた小説家であり、ノーベル賞の候補者でもあります。
その名前は三島由紀夫といい、耽美性溢れる作風と、衝撃的な最期により、歴史に名を残しています。
その代表作は2作目となる仮面の告白です。
戦後間もない1949年に発表された本作は、同性愛をテーマに扱うという、画期的なものでした。
しかもこれを三島は、自分で自分の生体解剖をしようという試みとし、自伝的性格を強く含んだものでした。
告白という形式をとることにより、その心情は痛切なまでに読者に響き、国内におけるベストセラーばかりではなく、世界各国で翻訳されるまでに至っているのです。
他にも金閣寺などの名作を世に送り出した三島由紀夫ですが、1970年に自衛隊の前で演説したあと、割腹自殺するという最期を迎えます。
三島由紀夫は、創作だけではなく、自分の人生でさえも確固たる結末を綴って、世を去ったのです。

このように、日本文学には作家自身の人生が強く刻まれています。
文学を読むことは、それを追体験することにも繋がるのです。

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