歴史ある日本文学。貴重な文化である
日本文学書の中でも特に読むべき本をご紹介いたします。

読んでおくべき日本の文豪4

日本の代表的な文豪は大勢います。
最後に紹介するのは、誰もが知っている芥川龍之介と宮沢賢治そして森鴎外です。
誰でも一度は3人の作品に触れたことがあるでしょう。

芥川龍之介

子供から大人までさまざまな年代から支持されている日本文学は、一度は読んでおきたい作品が多数あります。
それらの中でも特に高い知名度を誇っていて熱狂的なファンも多い芥川龍之介は、類い稀な作品センスと独自の世界観が大きな魅力となっているのです。
芥川龍之介の代表作としては、蜘蛛の糸や羅生門、藪の中、地獄変などが挙げられます。
映画化された作品も多く、人間の暗部を描いたようなリアルな内容に引き込まれてしまう人も数多くいます。
傑作として名高い羅生門、鼻は、今昔物語集を題材として用いた画期的な小説で、日本文学界においても非常に優れています。
鼻は、身勝手な大衆心理とそれに振り回される人間の機微を描いた上質な作品で、圧倒的な世界観が大きな特徴となっています。
芥川龍之介の文学は、他では真似できない独特の雰囲気や匂いをまとったものばかりです。
あえて真実をはっきりと描かずに読み手側に真実を委ねる手法で書かれているものが多い点も芥川龍之介の魅力といえます。
読者があれこれと推理して考える楽しさを味わえるという点が、人気の秘密となっているのです。
このように、芥川龍之介作品は、一度は絶対に読んでおきたい優れた日本文学の一つとなっています。

谷崎潤一郎

宮沢賢治は日本を代表する童話作家、詩人です。
宮沢賢治のの代表作と言えば、銀河鉄道の夜、セロ弾きのゴーシュ、よだかの星、グスコーブドリの伝記、などがあげられます。
雨ニモマケズマケズ風ニモマケズの詩も有名です。
宮沢賢治の作品には農村の貧しさを目にしてきた彼らしい、貧しい人々が世の中の理不尽に何とか負けまいと生きるたくましさを感じさせるものが多くあります。
彼の物語には農村の苦しさや、農民の苦悩を表現したものも多数あります。
銀河鉄道の夜のジョバンニも、セロ弾きのゴーシュのゴーシュも、よだかの星のよだかも、みな虐げられるたちばにある者が主人公です。
けっして自分だけに責任があることではないことが原因で、馬鹿にされたりいじめられたりしながら必死で生きている宮沢賢治の物語の主人公を自分に重ねながら、涙を流しながら読む人も少なくありません。
自己犠牲の精神が表れているグスコーブドリの伝記も現代にも通鶴物があり、人々の心を打ちます。
宮沢賢治は生きている間に正当な評価を受けることはできませんでした。 彼の物語が世間に知られるようになったのは死後のことです。
とても残念ではありますが、宮沢賢治が残した物語は現代に生きる子供たちに多くの教えを伝えてくれています。

森鴎外

森鴎外は軍医として活躍したのち、小説の執筆や翻訳作品を発表するなど、執筆活動を行いました。
その代表作と言えるのが『舞姫』です。
舞姫は1890年に雑誌「国民之友」で発表された短編小説です。
ドイツ帝国に留学していた太田豊太郎が帰国途中の船内で、当時の様子を思い出しながら物語が進行する回顧録形式で描かれた、下宿先の街で出会ったエリスとの恋の物語です。
エリート官僚の豊太郎と、身分の低い踊り子のエリスとの恋は、身分が不相応な禁断の恋だったにも関わらず、豊太郎は身分と恋を天秤にかけた結果、恋を選んだためエリート街道から外れます。
ところが豊太郎とエリスの関係は長く続かず、切なすぎる結末が待っていました。
この作品は比較的手軽に読み切ることが出来るコンパクトな文量でありながら、主人公とヒロインのそれぞれの想いがダイレクトに伝わってきます。
ずっとエリート街道を歩いてきた豊太郎が、人生で初めてとも言える葛藤や、幸せをつかんだかに見えたエリスを襲った悲劇など、起伏の激しいストーリー展開が魅力です。
鴎外自身がドイツへ留学した時に執筆されたこともあり、更に作品のリアリティが増しています。
まるで切ない少女漫画を読んでいるかのようで、初めて森鴎外作品に触れる方にも読みやすく最適です。

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